チョコレートについて

テイスティングの仕方 Comment déguster le chocolat

ヴァローナの味わいの歴史を体験

ヴァローナは、カカオ豆の品質がチョコレートの味わいと香りを決定するという確信のもと、世界中の栽培地を巡り、生産者とともに最高の味わいをもつチョコレートを生み出してきました。
その味わいを評価する方法の一つがチョコレートのテイスティングです。一流のチョコレート職人によって完成されたひとつの「芸術」といっても過言ではありません。ゆっくりと時間をかけて、五感すべてをつかってチョコレートの複雑さを感じてください。それぞれのチョコレートが持つ個性、味わいの変化など、テイスティングの3つのステップを通して、チョコレートの傑出したアロマとテイストを感じてください。

視覚

まず、チョコレートをよく見ることから始めてください。その艶や輝き、そして色を観察してください。色はミルキーベージュからピュアなマホガニー、深いダークブラウンまで、多岐にわたっています。使用されているカカオ豆の種類によって異なりますので、産地や品種などが異なるチョコレートが数種類あると違いがよくわかります。

嗅覚

次に、チョコレートを嗅いでください。深く息を吸って、心と体をそのアロマで満たしてください。

聴覚

チョコレートを指で細かく割って、その音を聞いてください。温度管理が重要で、適温で保存されているとパリッとよい音をたてます。

味覚

まずは、チョコレートを少しかじってみることから始めましょう。それを舌の上で溶かして、最初の風味と香り、さらにその一貫性を味わってください。舌をやさしく上あごにすべらせると、チョコレートの温度がゆっくりと上昇し、その結果、チョコレートの風味と香りが昇華します。チョコレートの香りはカカオバターの中に含まれているため、口に含みチョコレートが溶けることで感じられます。その香りが解き放たれる瞬間に、鼻からやさしく息をだし、そしてしっかりと吸い込んで、フローラル、フルーティー、スパイシーといった多彩で香りを体験してください。

口笛を吹くように息を吐いてから、口の中に空気を吸い込むと、舌と上あごの動作によってチョコレートから引き出された香りはまとめて鼻の方へと上っていきます。少し時間をとって、舌に注意を集中させて、さまざまな風味を感じ、味わってください。まずは酸味、そして少し長めに待ってみると、苦味を体験できるかもしれません。
もう一度チョコレートを口に含み、テイスティングしてみましょう。今度は、鼻に注意を集中させて、香りを感じとっていきます。
ワインと同じく、最初に感じられるのはもっとも揮発性の高い香り(ファーストノート)です。これらの香りは瞬間的で、すぐに消え去ってしまう花やフルーツの香りを感じ取っていただけます。 その次に現れる香りは、ボディノートとして知られています。基本的にローストアーモンド、トーストしたパンの耳、スパイスミックスなどといった温かみのあるアロマです。もう少しじっくりとテイスティング体験を続けるとラストノートとして、余韻として長く感じられるチョコレートの香りを堪能することができます。多くは、ウッディやローストしたカカオニブ、麦芽のような香りなどが特徴です。
五感を刺激し、テイスティングの旅をお愉しみください